平成17年(2005年)1月11日


渋谷本会会長の年頭挨拶

    皆様 明けましておめでとうございます。

    平成17年の年頭にあたり、新年のご挨拶を申し上げます。

    昨年は、経済、そして産業車両業界にとっては明るい材料が多かった年ですが、一方では新潟中越地震や、本土への上陸回数
    が史上最多となった台風の襲来といった自然災害に苦しめられた1年でもありました。
    これにより多くの方々が家族や家を失い、私どもの業界も含めまして産業界への影響も大きいものがありました。心よりお見舞い
    申し上げます。
    そして、この正月もまだ避難所で暮らしておられる方々、工場の復旧に休日返上で取り組んでおられる方々もたくさんいらっしゃる
    ことと思います。産業車両業界といたしましても、物流という重要な役割に関わる産業の一員として、一日も早い復旧に貢献してま
    いりたいと存じます。

さて、明るい面に目を向けますと、国内経済は一昨年からの回復基調が継続し、GDP成長率も昨年7〜9月期まで6四半期連続
で前期比プラスとなりました。
しかし、最近になっていくつかの経済指標から景気後退の可能性が懸念されております。ただし一時的には調整局面に入ったとし
ても、日本の経済、企業の構造、体質はかなり強化されてきておりますので、減速はあっても失速に陥る可能性は低いものと考え
おります。

こうした情勢の下で、平成16年度の産業車両の状況につきましては、国内生産額では前年比二桁の成長が期待され、主力機種
のフォークリフトの国内販売台数も、7年ぶりに7万5千台を突破する高水準となることが見込まれております。
また世界経済も、日本、アメリカ、欧州の三極を始め、中国やロシア等、いわゆるBRICsと呼ばれる新興発展国も成長を続けてお
り、世界のフォークリフト市場も1月から9月までの累計で14%増という高い数字を残しております。

しかし一方では、急激な円高の進展や、鋼材や原油を始めとする部素材の供給逼迫や価格高騰といった懸念材料もあり、また国
内では増税の動きも政治スケジュールの俎上に載せられるなど、将来に対する不安感も広がっております。

こうした様々な動きが日本、そして世界の経済にどのような影響を及ぼすのかについて、政府や企業は、注意深く注視しながら、
迅速かつ正確なかじ取りが求められる難しい年となるものと考えます。

協会といたしましても、こうした先行き不透明な時代でありますからこそ、アンテナを広く張り巡らして、会員の皆様からの様々な
ニーズを的確に捉えてまいりたいと考えております。

いくつか昨年の活動内容について紹介させていただきますと、まず国際交流に関しましては、昨年10月に、海外の協会との協力
による第7回目の日欧米三極の業界首脳会談をアメリカで開催いたしました。特に今回は成長著しい中国の業界からも参加があ
り、有意義な情報交換を行うことができましたことを嬉しく思います。先ほどご紹介した世界市場の統計につきましても、こうした海
外との交流の積み重ねの成果であると考えております。
なお今年は日本がホスト国となり、5月に神戸で第8回会談を開催する計画です。活発な審議が行えるよう、しっかりと準備を行って
まいりたいと思いますので、関係会員各位のご協力をよろしくお願い申し上げます。

また海外との協力に関しましては、産業車両分野のISO国際安全規格の改訂作業にも積極的に参画し、昨年も私どもが関連5団
体と共に主催しております9月の「国際物流総合展2004」の開催に合わせて、ワーキンググループ会議を主催し、審議の促進に
大きく貢献いたしました。

環境問題につきましては、一昨年に策定いたしました「産業車両製造業の環境自主行動計画」に基づきまして、地球温暖化対策や
産業廃棄物対策について、業界としてCO2や廃棄物の最終処分量の削減目標を掲げ、その実現へ向けて着実に取り組んでおります。

そして、無人搬送車システムに関する事業では、顧客サービスの強化や安全面での向上を図るべく、関係団体・機関とも協力して、
引き続き健全な発展のために取り組んでおります。

さらに、特殊自動車に関する事業につきましても、特殊自動車に対する排出ガス規制への対応をはじめとして、環境・安全に関する
社会的要請に応えて、国土交通省と緊密に連絡して、業界として建設的な意見・要望の具申に努めてまいりました。

こうした様々な取り組みを通じて、産業車両業界の基盤強化、社会的地位の向上を図ってまいりたいと考えており、今後とも引き続
き業界の発展と繁栄の為に全力を尽くしてまいりたいと存じますので、ぜひとも会員の皆様のご支援とご協力をお願い申し上げる次
第であります。

さらに、経済産業省、国土交通省、環境省、厚生労働省等、関係御当局におかれましても、業界の進むべき方向につきまして、いっ
そうのご指導ご支援を賜わりますよう、心よりお願い申し上げます。

最後になりますが、皆様のご健勝とご発展を、心より祈念して、年頭のご挨拶とさせて頂きます。 

 

最新ニュースTOPへ戻る